ルワンダ フイエマウンテン ルワムウェル ウォッシド
東アフリカに位置し、タンザニアやブルンジなど、コーヒー生産国と隣接する国、ルワンダ。
国の面積は四国の1.5倍ほどと小さな国ですが、「千の丘の国」と呼ばれるほど標高の高 いエリアが多く、それによって昼夜の温度差が激しくなり、実の引き締まった美味しいコー ヒーを栽培するのに適した自然環境をもっています。
その恩恵もあり、約50万の小規模農家が広い地域でコーヒーを栽培しています。
ルワンダでは、もともとウォッシングステーション(ウォッシュドプロセスの加工場)を必要としないナチュラルプロセスが主流だったのですが、ウォッシングステーションの登場に より、ウォッシュドプロセスが主流になっていき、品質も以前と比べ向上していきました。
なので、コーヒー農園の方たちのほとんどが自分のウォッシングステーションを持っていな いため、農園の近くのウォッシングステーションに収穫したコーヒーが集められて、ウォッシュド加工され、アフリカンベッドによって乾燥させるのが主流です。
コーヒーの名前にも、今回のフイエマウンテンのように、そのウォッシングステーションの名前が書いてあったりします。
そして今ではルワンダは、他のコーヒー生産国にも劣らない高いポテンシャルをもつスペ シャルティコーヒー新興国となりました。
1994年に起きたルワンダ大虐殺から2000年代に入り国が復興していく際にも、スペ シャルティコーヒーという質を重視したコーヒーの生産が盛んになり、それが国が復興して いく力の1つとなりました。
他の生産国に比べ多くの女性がコーヒー産業で働いていたりと、女性の活躍の場も多いのも 印象的ですね。
ルワンダの南部、スペシャルティコーヒーの主要な産地であるフイエ。 そのフイエに、フイエマウンテンコーヒー社のもつウォッシングステーションがあります。
コーヒーチェリーは、フイエの西部に位置するルワムウェル地区のキゴマというエリアで コーヒーを栽培している小規模農家さんたちのコーヒーチェリーを使用しており、小規模農 家さんたちのパートナーであるフイエマウンテンコーヒー社でウォッシュドプロセスのコー ヒーに仕上げています。
フイエマウンテン社のウォッシングステーションを運営するデイヴィッド氏は、農業技師と しての経歴ももっており、農作物の栽培や、土壌にも詳しい方です。
ウォッシングステーションを始める際には、当時、スペシャルティコーヒーの最先端を行っ ていた生産者の方へ会いに、遠く離れたコスタリカまで行き、1から精製について勉強する という、コーヒーに対しての真摯さと情熱をもっており、ルワンダのカップオブエクセレン スでも上位入賞を果たしています。
そんなデイヴィッド氏の運営するウォッシングステーションでは、徹底した品質管理によ り、ポテトフレーバーをもった生豆の混入率が低く、素晴らしい風味をもったコーヒーを毎 年世に送り出しています。
今回の僕たちの販売させていただいているコーヒーも、アプリコットやブラックチェリー、 ダージリンティーのような爽やかさも印象的なコーヒーとなっております。
また、デイヴィッド氏はコーヒー豆の品質と生産者の生活を良くするためのプロジェクトも 行っており、土壌の改良や研究をすることで収穫量や品質の向上を目指しています。
より良いコーヒー、そして生産者の方のより良い未来のために、一杯のコーヒーからでも貢 献できるのは素晴らしいことじゃないでしょうか。
僕たちも、彼らの想いを皆さんにも伝えていければと思います。