エチオピア ゲシャヴィレッジ

エチオピア ゲシャヴィレッジ

エチオピアの未来へつながるコーヒーづくり



エチオピア最西端、都市から遠く離れた、野生のジャングルが広がる美しい自然をもったベンチマジ地区。


そのベンチマジ地区に、ゲイシャ発祥と呼ばれているゲシャ村、そしてゲシャヴィレッジ農園があります。


農園のオーナである、アメリカ生まれのアダム氏と、エチオピア生まれのレイチェル夫人。

 

彼らは、2007年のエチオピアのコーヒーについてのドキュメンタリー映画の制作をきっかけに、エチオピアの人々の生活、文化、風習に魅了され、その根底にあるコーヒーの生産を決心しました。

 

 

その後すぐに、サンフランシスコを拠点に活動しているコーヒーの専門家であり教育者でもあるウィレム氏のもとを訪れました。


彼から、ゲイシャ種のことや、より素晴らしいコーヒーをつくるための栽培方法などの知識を教えてもらう中で、彼らはよりコーヒーへの情熱が強くなり、農園を開くためその後またすぐにエチオピアへ戻りました。


彼らは、環境や気候など、理想の土地を探すため何か月もエチオピアをめぐり、そして、やっとたどり着いたのがゲイシャ発祥の地であるゲシャ村であり、ベンチマジ地区だったのです。


そして、その手つかずの自然のなかで、ゼロから農園を作ることがはじまりました。


当時は、政府により道路が敷かれていたとはいえ、農園から首都のアディスアベバまでは車で2日はかかったそうです。


農園建設のための資材の運搬や、川に橋を渡したり、人手を探したりと、彼らは一つずつ地道に困難を乗り越えていきました。


そして、ゲイシャの原生林の中を捜し歩き、自分たちの農園で栽培するためのコーヒーの種子を収穫しにいき、彼らの夢の始まりである農園を開設することができました。


栽培が始まってからは、彼らは疲れを忘れるほどコーヒーに夢中になり、いまでは、エチオピアのコーヒーの主要生産エリアから遠く離れたこの土地で、世界トップレベルのコーヒーを世に送り出し続けています。


素晴らしい風味をもつゲイシャ品種。

 

 

ですが、生産性の低さや病害などのリスクが高く、栽培するのはとても大変な品種でもあります。


それでも、彼らがこの土地でゲイシャ種のコーヒーをつくり続けるのは、原住民であるメアニット族の方たちが守り続けているゲイシャ発祥の地で、彼らと力を合わせて、エチオピアの素晴らしさを更に世界に広めたいからだそうです。


そして、その想いが何代先にも続いていくように、彼らは現状に満足せず、これからも試行錯誤を行い、美しい自然を守りながら、品質向上や地域住民の生活水準の向上を目標に日々の1つ1つのことに全力で取り組んでいらっしゃいます。



今回の「エチオピア ゲシャヴィレッジ チャカ ナチュラル」もその彼らの思いが伝わってくる素晴らしいコーヒーです。


華やかな香りと、イチゴのような生き生きとした酸の印象、そして飲んだ後に心地よく続く甘さの余韻。


エチオピアの素晴らしさと彼らの情熱がぎゅっとつまったこのコーヒー、ぜひ飲んでみてくださいね。





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