まず、僕がst.aliで働いて初めの日に感じたことを。
それは、
「い、忙しすぎるー!!!!」
この一言に尽きます。笑
朝一番のシフトの日は、6時にはお店について、そこからエスプレッソ、フィルターコーヒー各種の味を調整(多い時には全部で10種類!)し、ようやく調整ができると、スタッフのための朝のコーヒーを作って飲んでもらいます。
よし、準備も完璧だ、一息ついて優雅に朝のコーヒーでも自分で作ってのもうかなとカプチーノを作っていると、朝7時のオープンと同時にお客さんがぞろぞろとやってきて、そのまま怒涛のラッシュタイム突入。
オーダーの書いてあるレシートは止まることを知らず、8時過ぎにはテイクアウェイの行列ができ、店内もほぼ満席状態。
そして、オーダーは全部と言っていいほどバラバラ。同じコーヒーが続いても今度はコーヒーに合わせるミルクがバラバラだったりと。
ミルクなどオプションの選択肢が多いのもあってか、同じコーヒーでもお客さんごとにほんとに様々な好きな味、飲み方をオーダーしていただく方がほとんどでした。
気づけばお昼。僕のカプチーノはキンキンに冷えていました、、、、、、
土日は忙しさのピークに達し、あっという間に1000杯くらいのコーヒーが提供されていきます。
そんな日々を過ごしていくと、一日がとても濃くて、1か月も過ぎればその忙しさを楽しむことができるようになっていました。
セントアリ以外にも小さなコーヒースタンドでも働かせていただいてたのですが、そこのスタッフは全員お喋りが大好きで、お客さんもお店のスタッフとのなにげない世間話を楽しみにきている人のほうが多くて、賑やかで、忙しくても楽しいお店でした。
当たり前ですが、お客さんそっちのけでコーヒーにだけ集中していたら駄目だよなあ、ということを改めて感じることができました。
「カフェの街、メルボルン」で忙しいということはそれだけそのカフェが愛されているということで、それは、お店の雰囲気が好きだったり、お気に入りのスタッフがいたり、もちろんコーヒーが安定して美味しいということだと思います。
また会いに行こうと思えるスタッフがいるということはホスピタリティ(本人はごく自然のふるまいなのかもしれないけど)が良かったり、コーヒーが安定して美味しいということは素晴らしい技術をや知識を持ったバリスタやロースターがいるということですよね。
どの国にも、愛される素晴らしいお店はたくさんあると思います。
私たちの場合はそれがメルボルンで、本当にたくさんの良い経験をさせていただきました。
ぜひ、大阪でコーヒーを飲みながら色んな話を聞きにいらしてくださいね。
ニュースレターのほうも、コーヒーを中心にこれから定期的に更新させていただくので、お楽しみに!
BARISTA MAP COFFEE ROASTERS
Head of Coffee 田原 亮