ウォッシュドプロセスってなに?
今回は、代表的なコーヒーの生産処理の1つ、ウォッシュドプロセスについてご紹介させていただきます!
ウォッシュドプロセスの工程としては、
1.選別
2.パルピング
3.発酵
4.乾燥
5.脱穀
というながれになります。
では、順を追って流れを紹介していきます!
1.選別
収穫されたコーヒーチェリーは、その中の欠点豆や未熟な豆を取り除くため、水を張った水槽に投入されます。
未熟な豆や、コーヒーベリーボーラー(コーヒーの実や種子を食べて穴を開けてしまう害虫)によってダメージを受けたコーヒーチェリーは、水に浮いてくるので、そこでしっかり取り除くことで、品質の高いコーヒーチェリーを選別していきます。
2.パルピング
前の工程で選別したコーヒーチェリーを、パルパーと呼ばれる機械を使って、果肉や果皮を除去していきます。
この段階で、ほぼ、焙煎する前の生豆の状態になるのですが、ミューシレージというネバネバの粘液質がついた状態です。
ハニープロセスでは、この粘液質をあえて残すことによってコーヒーにまたちがった風味を与えますが、ウォッシュドプロセスの場合は次の工程でこのミューシレージを分解、除去していきます。
3.発酵
パルピングが終わったコーヒーを水槽に漬けて、ミューシレージを発酵させることによって分解、除去します。
半日から1日、均一に発酵が促されるようにコーヒーを攪拌しながら管理していきます。
その後、ミューシレージを除去したコーヒーを新しい水を張った水槽に投入し、再度、浮いてきた欠点となる豆を取り除いて次の工程に移ります。
4.乾燥
ミューシレージを取り除いてパーチメント(コーヒー豆をおおう皮)に包まれた状態の豆を、雑菌の繁殖や、生豆の劣化を極力防ぐため、豆の水分値が11~12%になるまで数日から1週間程度、乾燥させていきます。
乾燥の方法は大きく2つに分かれており、1つは、パティと呼ばれる、コンクリートやレンガで作った広場や、アフリカンベッドなどを使った天日乾燥。
もうひとつはドラムのような機械に入れて温風で乾燥させる方法があります。
5.脱穀
乾燥が完了した豆を、パーチメントを取り除くため脱穀します。
そうしてやっと、僕たちが焙煎させていただいている生豆の状態になります。
良質なウォッシュドプロセスのコーヒーは、雑味のないとても透き通った口当たり、飲み心地をしていて、そのコーヒーの本来の活き活きとした味わいを感じることのできる、人気のプロセスです。
僕たちも現在、ルワンダのルワムウェル地区のブルボン種や、パナマ・レリダ農園のカツアイ種のコーヒー、その土地の良さが感じられる素晴らしい風味をもったウォッシュドのコーヒーをご用意しております。
ぜひ、飲んでみてくださいね。