トレーサビリティ(traceability)とは?

こんばんは、MAKOTOです。

最近、Barista MapのInstagramでは、REELやIGTVを使った映像を沢山UPしております。美味しいコーヒーの作り方や、日常の何気ない風景を載せたりしてます。是非ご覧ください!

 

さて、過去のブログの中で、SDGsについても何度か書かせて頂きましたが、SDGsのように今はどの業界においても、着目しなければいけない大事なことが多々あります。その内の一つ、トレーサビリティ(traceability)について今日は書きたいと思います。

皆さん、一度は聞いたことがあるかと思いますが、これは物の流通経路を遡り、物が生産者の手から離れて消費者の手に届くまでが追跡できることをいいます。(廃棄の段階までを指すこともあります。)

インターネットで何でも調べられる時代になってから久しく、身の回りの物の品質向上や、生活における安全意識の高まりから、自分が使う者や飲むものがどう作られ、どう手元に届くかを「知る」という概念が重要視されてきてます。日本は欧米諸国と比べるとどちらかといえばまだ気にされている方が少ないイメージですが、 コーヒーに限らず、食品、医療品、日常品などの幅広い分野で浸透し始めている品質管理に欠かせないシステムです。

特に遺伝子の組み換え作物や無農薬の有機農産物の需要の高まり、他にも牛肉や豚肉などでよく聞く産地偽装問題などから広がり始め、世界各国で取り入れられるようになりました。(日本では牛肉や米などのトレーサビリティが義務化されています。)

コーヒーに置き換えて考えると、コーヒー豆の流通経路を追跡することで、消費者は安心してコーヒー豆を買うことができたり、業者の目線からも、購入した生豆等に問題があった場合、原因の特定を素早く行うことができ、他の産地・銘柄との差別化を計れることができるようになってきてます。

 

ですが課題もまだまだ多く、コーヒーのトレーサビリティを全世界で、全ての工程で実現させるためにはかなり高いハードルとなります。世界には貧しい農村の方も未だに多く、生産者支援が必要不可欠な農家の方も多いです。開示しなければいけない内容として、農園の栽培環境や、使用している肥料、農薬の種類、精製方法などなど、それら全てを査定するのにものすごい手間と時間がかかってしまいます。

スペシャルティコーヒーと謳うには、生産・精製・市場への流通に至るまでの経緯が明確になっている必要があり、「高品質」であることが問われるスペシャルティコーヒーにとって、安心に繋がるトレーサビリティは、切っても切れない関係にあることがわかります!

詳しくはまた次回のブログで記載したいと思います。

それでは良い週末をお過ごしください!!!


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