品質に対するアプローチ
こうした微気候の影響下で収穫は1月~4月と非常に遅いタイミングで行われ、長い時間を掛けてチェリーの熟度が増していきます。ゲイシャは2019年から少しづつ植樹を続け、2023年に初収穫を迎え、現在ようやく軌道に乗せることができました。
ウォッシュドプロセスにおいては、収穫後フローターを除去し熟したチェリーの実を集め、果肉除去を行います。その後、24-36時間の発酵工程を経て水洗し、アフリカンベッドに持ち込みます。アフリカンベッドは、設置場所にも気を遣い、1日の半分が日陰になるように設置。この地の冷涼な環境も相まって、日照時間に応じて15-22日かけて水分値を11%まで乾燥させるスロードライングを行っています。チェリーは30分に一度攪拌し、ビニールハウス付きのアフリカンベッドと屋根なしベッドを併用しながら、豆の状態に応じて適切な環境下で乾燥を行っています。
ロベルトさんは学生時代に農芸化学や動物科学を専攻した農業技術者でもあります。それゆえ、有機化学や土壌、栽培の技術は彼の強みで、農地のリノベーションや土づくり、植樹の計画、肥料の選定や使用といった年間を通しての栽培計画を自らの手で手掛けている事がディビナ・プロヴィデンシアのアイデンティティを生み出しています。農園には、日陰を作るインガの木や防風林となるクスノキなどが生い茂り、森林環境と共生を図りながら、ロベルトさんはこれは仕事ではなく生業だと口癖のように語ってくれます。
2007年にはCup of Excellenceを当時11位で初めて受賞し、以降10回以上の輝かしい受賞歴を持つCOE常連の農園の1つです。2020年のCOEではパカマラ種のアナエロビックロットで念願の1位を受賞。これまでの様々な検証や投資、努力が実る特別な瞬間になりました。
こうした彼らの献身的なコーヒー生産は、今世界中の多くのコーヒー愛好家を魅了しています。